阪神甲子園球場には多くの興味深い秘密があります。以下にいくつかをご紹介します:
1. **甲子園の名の由来**:阪神甲子園球場が完成した1924年は、暦の干支を構成する「十干」と「十二支」それぞれの最初である「甲」と「子」が合わさる縁起のよい年だったため、この付近一帯を「甲子園」、野球場を「甲子園大運動場」と名付けました。
2. **甲子園の土**:球場建設で最も神経を使ったのがグラウンドの土でした。阪神間はもともと白砂青松の地で、土も白っぽく、ボールが見にくい状態でした。そのため、各地の土を取り寄せ、試行錯誤の結果、熊内の黒土に淡路島の赤土を混ぜ合わせて粘り具合を確認し、グラウンドに敷き詰めました。
3. **甲子園の芝**:人工芝の球場が多い中、阪神甲子園球場は見事な天然芝を誇っています。球場開設当初は土だけのグラウンドでしたが、2年後には外野一帯にクローバーなどの草が生えて、芝の代役をしていました。
4. **甲子園のツタ**:球場が完成した1924年の冬から、コンクリート打ち放しの殺風景な壁面を飾る目的で球場外壁にツタが植えられました。それ以来、外壁一面を覆い、阪神甲子園球場をベストドレッサーに仕上げてきたツタは、甲子園のシンボルとして球場の歴史と共に歩んできました。
5. **甲子園の観客席**:開場時の阪神甲子園球場は、内野部分に50段の座席を有する鉄筋コンクリート造りのメインスタンド、外野部分には20段の築堤式木造スタンドを有し、計5万人分の観覧座席を備えていました。
6. **甲子園のスコアボード**:阪神甲子園球場を印象付けるシンボルでもあるスコアボード。初代は右中間にあり、1933年の第19回全国中等学校優勝野球大会では、延長25回となった明石中対中京商戦でスコアボードが足りず、板を急遽継ぎ足して試合を行いました。
以上が阪神甲子園球場に関する一部の秘密です。